【Annaj】アナジェーとは
着物や帯をアップサイクルして日本の美を継承するためのプロジェクト
【経緯】
破棄寸前の帯を見て、鮮やかな色使いや豪華で美しい刺繍使いに衝撃を受けました。その後知り合いから「母から譲り受けた帯は、今の年齢には合わなく捨てるのはもったえないし、何かに作り替えて欲しい。同じものを母にもプレゼントしたい」と依頼されました。
制作後、お母様から「ステキに加工して頂きありがとうございました。昔の思い出がよみがえるようです。大変気に入りました」とのこと。お母さまの思い出の品であったようで、とても胸が熱くなりました。
【想い】
廃棄寸前の色鮮やかで華やかな着物や帯を見て、着物は本来何世代にもわたって継承していくものだが、現代ではとても難しい。
直接でなくても、誰かのハレに日に使われた縁起も含めて、アップサイクルして世界中・より多くの人の手で継承して、日常の活力となるものを提供していきたいと思っています。そんな想いから2022年に生まれました。
【素材のこだわり】
昭和のハレの日に使われた華やかな着物や帯を使用しています。
柄も縁起の良い花柄や鳥や金糸使いや刺繍や、西陣織など全国から集められた希少な織物からなります。
原材料が高級なため、リメイクだからこそ実現できました。
【デザイン(形)のこだわり】
Annaj アナジェーでは和服はもちろん洋服に合わせやすく、トレンドを入れたデザインを用いています。持ち手は帯締めを使用しています。
もちろんバッグとして、物を入れるための機能に重きを置いた、マチのあるトートバッグやA4サイズが入るものも取り揃えています。
【生産のこだわり】
着物や帯や帯締め生産者は、柄に込めた想いがあります。
それを活かすためにも、柄を活かしつつ無駄のないよう使う長さにカットします。
そして柄の向きが逆さまにならないように、1つ1つ上になる方に印を付けます。
持ち手は色や雰囲気を合わせてこちらも表にする方に印を付けて無駄のないようにカットします。
生地を持ち手が混乱しないように1つ1つセットして縫製工場に送っています。
【縫製のこだわり】
日本最大の鞄の生産地、兵庫県豊岡市。そこで鞄に必要な材料の販売や、ファスナーのYKKを自社工場に持つ会社のバッグ職人の手によって生産されています。
バッグはまず金型を作り、その金型によって生地を裁断します。そして熟練の職人によって縫製していきます。帯は一つ一つ厚さが違ったり縫製に手間がかかり難しく、請け負う工場はほぼ皆無です。
豊岡では「古事記」の中に出てくる柳細工で作られた「籠」の技術から伝承された柳行李。そこから始まった千年もの伝統で育まれた厳しい品質管理のもと、生産されています。
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